医学生や初期研修医にお勧めする科の選び方+ローテートの順番

初期研修医 精神科志望の方へのアドバイス

後期研修中の精神科医の大塚です。学生の頃、初期研修をどう回ろうかなと悩んだんですけど、大学や市中病院のサイトしかなくって、中立的な意見を聞く場がなくて困った記憶があります。今日は自分が悩んだ経験からおすすめのローテートの仕方を解説したいと思います。

結論:1年目の初めのうちに志望科と救急を回る

初期研修のおすすめの回り方ですが、上記をお勧めします。

一年目で志望科と救急を周り、2年目の初めに再度志望する科を回って、最後はハイポ(楽)な科で終わるという流れになります。

自分は概ねこの流れで研修して良かったと思いますし、同期と話しをしていてもこの周り方なら大きく失敗しないかなと思いました。

理由を説明していきたいと思います。

一年目の回り方の解説 志望科と救急をお勧めする理由

一年目の初めの6か月のうちに志望する科と救急(総合診療科)を回ることをお勧めします。まず初めに志望科を回る理由ですが、実際に回ると志望科を変えたくなることが良くあるからです。理由は色々ありますが、リストにすると

  • 実際に回ってみて思っていた印象と違ってつまらなかった
  • 激務過ぎて体がもちそうにない/結婚等のライフワークバランスがとれなそう
  • 苦手な先生がいて、後期研修で回りたくない

と言ったことがよくあるからです。

一年目の初めのうちであれば、そこから他の選択肢を考えられますが、2年目に初めて志望科を回る場合そこから新たな選択肢を探すのは大変です。

自分の周りでは、2年目の終わりに、2割位の人が志望科をどうしようと悩んでいました。患者さんのことを第一にと忙しさを言い訳にして、自分の心と向き合うのを後回しにするのはもったいないことだと思いますよ。

次に救急科(総合診療科)をお勧めする理由ですが、救急対応に強くなれることと網羅的に疾患を考える癖、また、それをどうやってやるのかを勉強できるからです。

例えばこの前ヒヤっとした例でいうと、認知症の初診の患者さんがいたのですが、普通の認知症ぽかったのですが、3週間前から急激に悪化しているということが気になって話をよく聞いてみると、足がすごいむくんでいて、ふたを開けてみたら急性心不全でしたということがありました。

専門的に詳しくなることも大事ですが、最低限他科についてわかることは大事です。

2年目の回り方の解説 志望科を再度回る理由と最後はハイポにする理由

2年目に再度志望科を回る理由と最後はハイポな科にする理由を説明していきたいと思います。

2年目で再度志望科を回る理由は1年目と2年目ではできる仕事の範囲が大きく違い、場所によってはある程度裁量権を持って仕事ができ、後期研修医での働き方を垣間見れるからです。

点滴のオーダーの仕方や点滴の種類もわからない状況ではどうやっても仕事を任せることはできないですよね。どうしても使い走りのような仕事しかできません。

しかし、2年目であればある程度病棟管理を任せてもらえる(ぶん投げなれる)場合も多いです。なので、後期研修医としての仕事がどんなものかある程度分かります。

できれば2年目に回る病院は後期研修で行く予定の病院がいいと思います。大学のプログラムではいろんな病院を回る場合が多いですね。市中病院にローテートした場合も上の先生にお願いすれば後期で志望する病院の見学ということであれば許可してもらえる場合が多いので、聞いてみましょう。

最後ハイポな病院にする理由は初期研修の終わりということで大きな引っ越しをする場合や、研修先で悩むことがあること、初期研修の終わりに面倒なレポート等をまとめてやる時間を確保するためです。

また、時間に余裕があれば後期研修で回ることを考えて本を読んで備えることができます。

初期研修の回り方まとめ

初期研修は上記のように回ることをお勧めします。また、志望する科は早めに決めておいた方が、どんな経験をするにしても「将来○○科で働くときにどう役立つのか」という視点で経験することができるのでお勧めです。逆に言うと役に立たないと思ったところは手を抜けます。

また、後期の途中で転科する先生も多いのですが、もちろんそれもいい経験にはなると思いますが、もったいないとも思います。

初期研修はどうしても忙しいと思うので、大変だと思いますが、個人的には患者さんに尽くすよりもまずは自分の将来をしっかりと考える方が大事だと思います。

その方が最終的に、患者さんのためにもなりますよ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました