精神科医はクズ? 若手精神科医が精神科医について話します

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初めまして、駆け出しの精神科医の大塚です。今日は「精神科医はクズなのか?」ということについて話していけたらと思います。

何で急に精神科医はクズか?ということについて書こうと思ったかというと、サジェスト(以下の画像参照)で「精神科医 クズ」と出ていて驚いたからです。

精神科医はクズなのでしょうか?精神科医から書ける範囲で書きたいと思います。

精神科医 クズと検索する人はどんな人?

まず、どんな人が「精神科医 クズ」と検索するのかな?と考えました。そこで思いついたのがやはり精神科にかかっている人や付き添いの家族の方など実際に精神科医と話した人だと思いました。

精神科にかかって、精神科医クズって検索する気持ち、(少し悲しいですが)分かります。

精神科医は15000人位いるので、もちろん一万5千人もいれば、いろんな人がいると思うんですけど、ある程度共通して言えることもあると思うので、書いていこうと思います。

状況的なもの 精神科を受診する状況

最近ではうつ病と言えばこころの風邪とも言いますし、偏見も減ってきたのかなと思いますが、やはり精神科に対する抵抗感はあると思います。なので、精神科に来たい!という人はなかなか少ないかなと思います。

そんな中で自分から来られる患者さんもいますが、時には周りの人に心配されて連れてこられる人もいるんですね。そういう状況だと、自分が見てもらいたくもないのに病院に来ることになってしまうので、嫌な気持ちになる人も多いのかなと思います。そんな時に主治医と会っても好きにはなれないですよね。

まとめると精神科を受診する状況では精神科医を嫌いになりやすい状況があるということです。

自分の話 生きずらさ見たいなのを抱えて精神科医に

画像はイメージです

また、自分の話で申し訳ないのですが、自分の胸に手を当ててクズかどうか考えるとどちらかというとクズな方の人間なのかなぁと思います。

愛想がいい方でもないですし、患者さんにはどうせ自分が主治医なのだったら良くなってもらいたいですが、それ以上の使命感みたいなものはありません。

精神科医になったきっかけは、色々あるんですけど、一つは生きずらさみたいなことや生きている不思議?みたいなものを感じていて、それを考えたいなと思って精神科医になりました。

例えば精神疾患としても、一般論としてもストレス対処法として友人に相談するというものがあるのですが、外来で相談できる人がいるといいかもしれませんと言いつつ、自分も相談する人いないなぁと思うこともありました。

上級医(上司の医師)には研究をしながらもたくさんの難しい症例を抱えている先生など、素晴らしい先生ももちろん多いんですけど、自分のようにできていない医者もいます。

クズの反対、良い性格の医者は良い医師?

もちろんなかには患者さんとの話が長引くと怒るようなダメな医者もいますが、場合によっては患者にとって心地よい医者が良い医者とは限りません。

接客業においては顧客満足度を上げるのがより良いこととされていて、お客様は神様だという言葉もありますが、例えば精神科の場合はより良い医療を目指して患者さんの言う通りにできない場合があります。

  1. 睡眠薬の増量など薬の増減に関する問題
  2. 社会復帰やサービスの調整など
  3. 禁煙や禁酒、大食いなどの食生活について

睡眠薬の増量などに関しては、一般的に言うのは難しいんですけども眠れないからということで際限なく増やしていくのは基本的には良くないこととされています。病状や現在の処方量に応じて総合的に考えて患者からの増量の希望を断ることも多いです。

逆に減量についても病状が急に変わることもあるので基本的には慎重にしたほうがいいです。なので急にお薬を辞めたいという希望についてもゆっくり変化させましょうという形になる場合が多いです。

患者さんから見ると意地悪してるんじゃないかと思うこともあると思うんですけど、そういう事情があることもあります。言われた通りに薬を変える方が医者も楽なんですけどより良い未来を考えてそういう結果になります。

社会復帰やサービスの調整についても本人にとっては嫌なこともあると思います。例えば訪問看護といって看護師さんが家に様子を見に来るというサービス(福祉サービス)があります。医者としては診察室以外で看護師が入ることで患者さんの助けになったり、問題点が見つかるといいなと思っているんですけど、家に他人が来るのが嫌だと拒否される方も多いです。

禁煙や禁酒については自分も言われたら嫌なことなので、できればしなくて済めばいいのですが、認知症やアルコール依存症の治療では、治療の根本として生活習慣の改善が一番大事になる場合があります。

まとめると、将来的には良いことだけど、その場では嫌なことだったり、大変なことをお願いすることもあります。お薬を出すだけのほうが楽なんですけどね。

つまり、嫌なことを言う医師でも将来のことを考えていっているのかもしれません。そこでできるだけ抵抗感なく話をすすめられるかが腕の見せ所でもあるんですけど、嫌な医者だなと思うこともあると思います。

話を聞いてくれない医者=クズ?

言い訳を並べるみたいになってしまいましたが、最後に話を聞いてくれないという不信感があるとこの医者クズなんじゃないか?と思うことがあると思います。それについては良く自分も悩むので一応精神科医が置かれている状況について書ければと思います。

もちろん儲け至上主義で患者さんの回転だけを考えて診察している医師も中にはいるかもしれませんし、自費診療で多くの報酬を得ることを考えている医者もいるとは思いますが、多くの場合は構造上の問題が原因となっています。

自分の場合は3時間の枠に患者さんが平均30人程度います。それに更に毎回一人の新患さん(新しい患者)を診るようになっています。ちなみに何人見ても給料は変わりません。

新しい患者さんには色々話を聞きたいので、30分は最低でも話を聞きたいので、そうすると2時間半で30人の患者を診ないといけません。そうすると、一人当たり5分で外来を回さないといけません。

自分の場合は少し早くから始めて、ごはん時も1時間くらいオーバーして何とか診察を終わらせているのですが、それでも時間がなくてずっと走っているような気分で診察をしています。

なのでなかなか毎回たくさんの時間をかけて話を聞くというのは難しいです。それでも病状が悪いときには長めに話を聞いたりはしているんですけど、どうしても話を切り上げないといけない時があります。話を聞くというのは精神科の治療の根幹なのでできるだけやりたいんですけど、時間の都合上というのがどうしてもあります。もちろん時間だけではないと思うのでできるだけ充実させたいと思っているのですが、診察時間が短いことも分かってもらえればなあと思います。

また、新患さんだと色々状況を聞くので長く話を聞くのですが、再診の場合は短くなります。なので、あの先生は話を聞いてくれたのにと思うときもあると思うのですが、全ての人が初診から再診で診察時間が減るのは覚えておいてください。

診察時間が少ないことの解決策としては、カウンセラーさんをご紹介することは自分もと時々やっています。また、患者さんとしてできることとしてはノートに自分の気持ちを書くみたいなことも診察で話すのと同じ効果が得られると思います。

精神科医はクズ?のまとめ

精神科医はクズかどうかについて思うところを書きました。今回書けなかったこととして、他科の医師からみた精神科医といった話や科としての特性もあるのですが、それについてはまた今度と思います。

精神科的な記載については駆け出しの医師の記載なので、鵜呑みにせず一番は主治医に相談して考えていただけたらと思います。

何か質問等あればコメントください。基本的には返信します!

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