精神科医が診察中にする雑談

精神科

こんにちは精神科医の大塚です。精神科の診察では半分以上は雑談をしています。

半分以上雑談と聞くと遊んでいるようにも見えるんですが、雑談は大事なんですよ!

今日は精神科外来における雑談の効能と話す雑談の内容について話したいと思います。

精神科における雑談の効能

1、ラポール(信頼関係)の形成

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時には言いずらいことも聞く精神科の診察。自分だとまだまだ元気と思っている高齢者の方に物忘れを指摘するのは気を使いますし、辛かった体験についていきなり話せと言われるのも酷ですよね。なので初めにワンクッション、雑談のような内容を少し話ます。そうすると話しやすくなりますよね。

心の扉をノックするのが初めの雑談ということになります。

2、症状よりも日々の生活のほうに病状の変化が現れることがある

上級医(上司の医者)に言われて心に残っている言葉がありまして、症状だけではなく、普段の生活の変化も大事にしろという言葉です。どうしても精神科を勉強すると、その人の話がどういう症状として解釈できるだろうかということに力点を置くようになります。こういうと難しいですけど例えば、

80代のおばあちゃんが最近しきりに物を取られたと訴えるんです

→ものとられ妄想かな

ここ最近やる気がでなくて、ずっと寝込んでいます

→抑うつ気分かな

みたいな感じで相手の話に症状を当てはめていく感じですね。もちろんそれは診断やアセスメントには一番大事です。しかし、そういう明確な症状だけではなくて日々の生活の変化に病状の移り変わりが出ることがあります。

例えば、最近料理をしなくなったとか、いつもは行っていた趣味の集まりに行かなくなったとかですね。病気の兆候を見逃さないためにも軽い雑談は良い効果があるんですね。

精神科の外来で話す雑談の内容

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雑談をしている言い訳理由について説明したところで実際にどんな話を振ることが多いのか書いていきたいと思います。

天気の話

鉄板ですね。

初対面の人との会話の鉄板としても「きどにちかけ」って言いますが、(季候、道楽、ニュース、知人、家庭、健康の略です)、季候つまり天気の話題はすごい安定感があります。

精神科の先生は良く天気の話をしているイメージがあるのか、消化器内科に行った友人が外来で天気の話題をしていたところ、後ろで聞いていた指導医に「精神科じゃないんだから天気の話とかしないで早く患者さばいて」って言われたって言っていました。

こっちも遊びで聞いているわけじゃないのに失礼しちゃいます(笑)

普段していること

仕事はどうです?と聞くと、仕事をしていないときに気まずいのでまず、「普段は何をされていますか」と聞くことが多いですね。そして、している内容についてはカルテにメモって次の診察でも聞くことが多いです。

2回目の診察で、あ~そういえば○○されてるって言ってましたけど、どうですか?

といった感じです。

よくやっていることには症状の変化がよくでますし、やっぱり一回した話を次の時に返してもらえると嬉しいものですよね。

趣味の話(ゲームやお庭いじりについて)

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若い人に趣味を聞くとテレビゲームかスマホゲームと答える人が多いですね。

精神科の患者さんだと外向きの人が少ないからかもしれませんが、あんまりサーフィンとかの趣味を言う人は少ないですね。

最近のゲームではFGOとどうぶつの森が人気です。あとはサモンナイトって言って伝わるかわからないですが、ああいうファンシーなゲームをやっている方も一定数いらっしゃる印象です。自分は64とかGBのころからゲームをやってきたゲーマーなので、最近のゲームの話題もほとんど乗ることができます(笑)

ゲームの話題に乗れるのは若い医者であるメリットだと思うので、結構突っ込んで話をしますね。

高齢者には畑仕事or家事の内容を聞くことが多いですね。田舎の病院ということもあるのかもしれませんが、農業をやっている人が多いです。

精神科で診察中に雑談をする理由、内容のまとめ

毎回しっかりと自分は雑談から入る場合が多いです。

自分はまだまだ外来の人数が15人ぐらいの時が多いのでゆっくりやっているというのもあるかもしれません。ベテランの先生だと一日で5,60人以上見ていて、「椅子に座る前に処方が終わる」という名言も飛び出すほどです。自分もその領域に行けるように精進していきたいと思います。

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