精神科医が提案するコロナウイルスで過度に心配しないための4つの方法

時事問題

こんにちは精神科医の大塚です。

コロナウイルスが流行っていて、現実に生活も変わっている人が多いかと思います。

私の外来の話題もコロナウイルスの話題が多くなってきました。そしてコロナウイルスに対する不安で辛くなって外来を受診される方も増えてきました。

今回はコロナウイルスで過度に心配にならないために、精神科の外来に来る前にできそうな、実際外来でも提案する4つの方法を提案しようと思います。

心配を取り除くためにお勧めする4つの方法

1、自分のできる影響の輪に集中する(人事を尽くして天命を待つ)

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7つの習慣という本に書いてあるのですが、人間ほとんどのことが自分の思う通りになりません。例えばどんなに宝くじで当たることを願っても当たる確率は変わりませんよね。理論上はどの売り場で勝手も当たる確率は変わりません。

それはそうだと思われる方も多いと思いますが、例えば周りでマスクをしない人がいるとか、コロナウイルスで売り上げが悪いとかそういうものは自分である程度何とかできるところもありますが、多くは自分の影響で何とかできないことになります。

なのでそういった問題はある程度諦めて、そうすることによって貯めたエネルギーを自分のできることに集中させることで自分の状況を変えようというものです。

コロナウイルスであれば、仕事は忙しいけどしっかり寝る時間を確保するとか、マスクをつけるとか、人ごみを歩かないとか自分のできることに集中することで人に過度の期待をしなくなり、いらいらすることも減ると思います。

2、散歩する

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3密がいけないので、一人で散歩する分には問題ないです。散歩は自然が見えるコースのほうがいいようです。

ストレス解消としてお酒を飲むことやテレビでバラエティを見ることなどが良く挙げられますね。依存症の治療をしているときに勉強したのですが、すぐにできる快感は長続きせず、切れたときの反動も強いのでストレス解消には向かないようです。ストレス解消にはじっくりとした趣味が良いようで、例えばお風呂に入ることだったり、散歩することだったり、ゆっくりお茶を飲むことだったりが良いです。自分はするめ趣味と読んでいます。するめのようにじわじわと楽しさが出てくるとストレス解消にいいようです。

また、部屋にこもり切りだと家族関係も煮詰まってしまいます。子供の泣き声や親の介護も四六時中だと大変ですが、週に3,4回でいいとなると何とかなります。なので、気分転換にも外に散歩することはおすすめです!

散歩できない人は空気を換気するだけでも気持ちの切り替えにはいいですよ。

3、家での筋トレ

家にいるとどうしても体がなまってしまいます。

運動はしているときは大変ですけど、やった後、汗をシャワーで流した後は何ともいい気持ちになります。

独りでやるのは大変だと思うので、おすすめの運動方法としては

・のがちゃんねる

www.youtube.com

(youtuberで毎日曜日ライブでヨガと筋トレをやっています、動画を見てそれで体を動かすのもいいと思います。)

・リングフィットアドベンチャー

www.youtube.com

(switchのゲームで品薄ですが、家で楽しく運動ができます。家族の方にもおすすめです)

あたりがおすすめです。一人でやると長続きしないので、誰かに引っ張ってもらう形でやりましょう。

4、人とつながる、人とつながらない

最後は人とつながること、つながらないことです。

家で一人で引きこもっているとどうしても話し相手が欲しくなりますし、夫婦でも自宅勤務となるといきなり一緒にいる時間が増えるとイライラすることも出てくると思います。

なので、一人でいると辛いのは当たり前ですし、急に一緒にいる時間が増えるとイライラするのは当然なことと考えると少し辛さが減ると思います。そして、一日一回は一人でいる時間or誰かと触れ合う時間を作ると良いと思います。

介護で苦しんでいた家族がデイサービスを週に1,2回導入すると、負担はそんなに変わらないと思うんですけど意外と晴れ晴れとした顔で次の外来に家族がきたりするんですよね。そういう経験から一人の時間は大事だなと思います。

以上4つの方法でした。もちろんうつの方や精神科に通われている方は通院、服薬が一番の前提なので、そこは崩さずに上記の方法を実践していただけたらと思います。

うつ病は現実的?-多くの人が過度に楽観的-

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そして最後にうつ病の人のほうが現実的なのではということを話したいと思います。人類の歴史から考えて、疫病は人類に対して多大な影響を与えてきました。

14世紀のペストの流行では、致死率は30~60%もあり、世界の人口が2割減少しました。なので、病気の流行で不安になるのも当たり前と言えば当たり前なのかもしれません。

ウォール街のランダムウォーカーという本に載っているのですが、アメリカの心理実験でランダムに動く点がパソコン上に映し出されており、被験者はマウスをクリックするとランダムに動く点をコントロールできると言われる実験があります。被験者は終わった後、その点はランダムに動いてたにも関わらず、ある程度うまくコントロールできたという人が大半で、自分はうまくできなかったと言ったのは重度のうつ病の患者さんだけだったという実験があります。

もっとわかりやすく言うと昔ポケモンをゲットする時にAボタン連打しませんでした?

Aボタン押しても実際にはつかまる確率は変わりませんが、多くの人がAボタンを押したと思います。

以上のことから、コロナウイルスを心配しすぎる人はもしかしたら現実をしっかり認識しているだけなのかもしれません。

コロナウイルスに対して個人でできることは限られています。なので、もし周りに心配しすぎだよと言われても、自分は現実的なだけと思うと少し気持ちが落ち着くかもしれません。

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